今回は外壁塗装において必要な道具やポイントについて解説します。
外壁DIYは技術よりも「根性」が重要です。
安全には注意して作業を楽しみましょう!!
現役副業サラリーマン(一級建築士)として働く傍ら、法人を設立しコインランドリー事業、不動産事業、リラクゼーションサロン事業を経営しています。
本業プラスアルファの副業を始めることで、将来的に“福”業に変わることを夢見て、恥ずかしげもなく実体験を伝えていきたいと思います。
あなたのお悩みに“ネコノテ”お貸しします。
外壁の素材を知り塗装に必要な道具を準備しよう
外壁の素材といっても様々です。
・窯業系サイディング(近年の住宅の主流です)
・タイル張り(下地:コンクリート造や押出成形セメント板)
・吹付塗装(下地:軽量気泡コンクリートALC)
・塗り壁
・木材
・プリント鋼板
平成築以降は「窯業系サイディング」が多いかと思います。
築古戸建の外壁で多いのは
「プリント鋼板」や一部「塗り壁」が8割程度と思います。(注:私の主観です)
外壁塗装に必要な材料
素人が塗装する際には「水性塗料」を推奨します。
油性塗料と比較した場合
・水性塗料の長所
・臭いが少ない(屋内でも使いやすい) |
・保管しやすい(可燃性がない) |
・取り扱いがしやすい(水で洗える) |
・価格が低め |
・水性塗料の短所
・塗料の密着性が劣るため、重ね塗りが必要 |
・気温が低いと乾きにくい |
・高性能なものは割高 |
あまり、短所もないので、塗りやすく・取り扱いやすい「水性塗料」のほうが無難です。
・ちなみに塗料の耐久性は下記のようになります。
・フッ素塗料:耐用年数15~20年 |
・ラジカル塗料:耐用年数14~16年 |
・シリコン塗料:耐用年数12~15年 |
・ウレタン塗料:耐用年数7~10年 |
・アクリル塗料:耐用年数4~6年 |
私は家庭用塗料のハピオセレクトを使用しています。
水性塗料でも一回塗で済みますし、アクリルシリコン樹脂塗料のため、耐用年数は10年程度は持つと思います。
なにより安価で塗りやすいのが助かります。
・サンドペーパー(素地調整)
サビ落としでは80~240番を使用しています。
表面に光沢がある素材の上に塗る場合には、一度サンドペーパーをかけて細かい傷をつけたほうが塗料の付きがよくなります。
ひどいサビを削りすぎると、鉄部に穴が開いてしまう場合があるので注意しましょう。
私は表面のサビを軽く落とす程度であとは、2度塗りしています。
・高圧洗浄
コケなどがついていたり、表面の汚れがひどい場合には一度、高圧洗浄をかけたほうが塗料の付きがよいです。
最近は家庭用タイプなど安価になりましたので、1台あると他にもいろいろ利用できて便利です。
・ペイントローラー(幅10cm程度)
【ポイント】
プリント鋼板の場合はローラーの幅は10cmのほうがよいです。
プリント鋼板には15cmごとに山(突起物)があるので、ローラー幅が15cmあると山(突起物)に当たって上手く塗れません。
・ローラーつぎ柄(伸縮タイプ)
外部はもちろん、屋内の天井塗装など高い場所での塗装で活躍してくれるので、あると便利です。
・ハケ
プリント鋼板の山部や入隅部など凹凸が多い場所では先にハケで塗装し、残った平部をローラーで一気に仕上げるほうが効率がよいです。
・ローラートレイ(バケツ)
・養生テープ
サッシや玄関などの養生に使います。
・マスキングテープ
細かい部分の養生に利用します。
【ポイント】
直接養生テープを張る場合、粘着力の強いので、
・下地の塗装が剥げたり仕上げを痛めてしまう
・まっすぐのラインの養生が難しい
など、初心者には難しいので、一度マスキングテープで下貼りをして、その上に養生テープを貼るほうが綺麗に仕上がります。
・養生シートかブルーシート
外壁を塗装する際に、塗料が床にポタポタ垂れるので養生のため敷いておいたほうがよいです。
・金槌(釘抜き付タイプ)
プリント鋼板は釘で固定されているため、釘が腐食していたり、抜け掛かっている場合があるので、見つけたら直しましょう。
・脚立(はしご兼用)
大は小を兼ねるではないですが1台あると便利です。
・2連ハシゴ
木造の場合、一般的に軒の高さは9.0mなので、2連ハシゴであれば軒裏まで塗装できます。
ただし、危険を伴う作業となりますので、現地の立地や状況など安全に問題ないかはご自身で判断してください。
足場を設置すると20~30万程度は必要になるので悩ましいところですね。
・ヘルメット(高所作業や上下作業の場合)
・安全帯(高所作業の場合)
万が一の転落防止に準備しましょう。
・ビニール手袋
手袋では塗料が浸透して手が汚れる場合があるので、手袋の下に装備しておくとよいです。
・作業用手袋
ハシゴや物をつかんだりして作業するので、滑りにくい素材がよいです。
・マスク
・防護メガネ
・作業着、作業靴
家にある余っているものでよいです。
【ポイント】
窯業系サイディングの場合には、サイディング同士の継ぎ目のシーリングの状態の確認が必要です。
固くなっていたり、破れや取れかけている場合には、シーリングを撤去して打ち直す必要がありますので、ご注意ください。
準備が整えば、あとは安全に気を付けて根性で塗装していきましょう!!
塗装は作業手順さえ間違えなければ大丈夫です。
1.サビや汚れを落とす。
2.必要な部分に養生をする。
3.ひたすら塗装する。
4.養生を撤去する。
【ポイント】
塗装後の養生をはがすタイミングとしては、初心者は半乾きくらいがよいと思います。
塗装してすぐにはがすと、はがすときに厚く塗った塗料の残りがはみ出す場合もありますし、
乾燥しすぎると、塗料と養生テープがひっついて一緒にはがれてしまう場合があります。
とりあえず道路側を塗り終わりました。
DIY塗装は技術よりも「根性」です。
最後まであきらめずに頑張りましょう!
休日の午前中を利用して、2人で半日作業して、5日かかりました。
そして午後からは子供と遊ぶというミッションがあります。
私も40歳になり、一日中作業するという肉体労働は正直きつくなりました。
普段は机に座っての作業がメインですので・・・
まあ、せっかくの休日を一日作業してしまうと子供も外で遊びたい盛りでかわいそうなので・・・と、子供思いでありながら体力の無さを嘆く日々です。
サラリーマンとして働く皆さんも資本を作るために副業を始めるなら、できるだけ若く早いほうがいいです。
・・と10年前の自分に教えてあげたいです。
安全には注意して作業を楽しみましょう!!
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