和室から洋室への改修するには、まずは全体の費用を把握しよう。
①和室の改修費・DIY材料費の確認 |
②必要工具の確認・畳の撤去 |
③床下地組・スタイロ敷き |
④合板張り・クッションフロア張り |
今回は①和室の改修費・DIY材料費の確認についてポイントを解説します。
現役副業サラリーマン(一級建築士)として働く傍ら、法人を設立しコインランドリー事業、不動産事業、リラクゼーションサロン事業を経営しています。
本業プラスアルファの副業を始めることで、将来的に“福”業に変わることを夢見て、恥ずかしげもなく実体験を伝えていきたいと思います。
あなたのお悩みに“ネコノテ”お貸しします。
古い畳の再利用や洋室化を業者に依頼したらいくらぐらいかかるのか?
築古戸建でよく迷うのが和室をどうしたらよいか?
1.状態がよければ清掃してそのまま利用:ほぼタダ
2.そこまで痛みがひどくない場合は畳の裏返しで対応:20,000円~30,000円/6畳(業者依頼)
3.悪いのが表面のみの場合は畳の表替えで対応:50,000円~70,000円/6畳(国内産・業者依頼)
4.腐食しており状態は最悪のため畳を新設する:100,000円~120,000円/6畳(国内産・業者依頼)
5.腐食しており状態は最悪のため畳を処分して床地組をして合板+スタイロフォームを敷きクッションフロアを施工:180,000~200,000円/6畳(業者依頼)
う~~~ん、、、
業者に任せるとやはり高いですね・・・
注)他にも安い業者はあると思いますが、初心者の場合見積書の内容が分からないと、後から追加の請求がきたり、施工不良など「安かろう悪かろう」にならないように注意しましょう。
では洋室化を自分でやるといくらぐらいかかるのかをザックリ計算してみましょう。
DIYで和室を洋室化にするためには材料費はいくらかかるのか?
①畳撤去、処分:各市町村の可燃物処分場に持ち込みます。畳1枚15kg~20kgです。
6枚x20kg=120kg
表より①2,500円です。注)値段は各市町村によって違います。
軽トラックは会社の車を利用したり、ホームセンターで大物を運ぶ際などに1時間無料で借りられるので、運んで返すついでに畳を処分場に持っていくか、最悪はレンタカーを借りましょう。
木下地材の必要数量を設計図にて確認
②木下地(根太)
私はロスが出るのが嫌なので数量を把握するために図面を作図しています。
赤色の部分が2.0mの生材。緑色の部分がカット材料となります。
部屋の周囲にも根太材を回します。
6畳でだいたい2.0m=23~25本必要となります。
根太材はホームセンターで2.0m=200円~250円程度です。
今回は25本必要として250円×25本=②6,250円です。
【ポイント】
根太を配置するときの注意事項ですが
既存の根太とは直交方向に配置することが大切です。
既存の床板と直交方向に根太を配置して間違われている方が多いです。
写真を見ていただくと分かると思うのですが
既存の床板は根太の直交方向に配置されています。
ですから、既存の床板の向きと平行に新設の根太を配置することが正解です。
今回は下の部屋と間仕切り位置が違うため、既存の床板の向きがバラバラになっています。
既存の根太とは直交方向に根太を配置する=既存の床板と平行に根太を配置する
と覚えてください。
③構造用合板
青色の部分が910×1,820の生材。桃色の部分がカット材料となります。
6畳でだいたい910×1,820×t12=7枚必要となります。
構造用合板はホームセンターで910×1,820×t12=1,200円~1,400円程度です。
今回は7枚必要として1,400円×7枚=③9,800円です。
【ポイント】
構造用合板やほかの内装仕上げ材にも共通するのですが
使用する材料は必ず
F☆☆☆☆(Fフォースター)
と記載のある材料を使用するようにしてください。
JIS製品に表示することが義務づけられている、ホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークとなります。
シックハウス症候群の対策の為、建築基準法で明確に取り扱いの制限がありますので、ご注意ください。
④硬質スタイロフォーム
根太と根太の間に配置します。断熱材としての役目を果たします。
単体では防音効果はありません。
カッターで簡単に切断できるので加工は簡単です。
6畳でだいたい910×1,820×t25=6枚必要となります。
スタイロフォームはホームセンターで910×1,820×t25=1,200円~1,400円程度です。
今回は6枚必要として1,400円×6枚=④8,400円です。
⑤クッションフロア用接着剤
3kgで施工可能面積が10㎡=約6畳となります。
接着剤3kg=⑤1,700円
⑥クッションフロア
幅1,8ooで長さ8.0m必要として1,070円×8.0m=⑥8,560円
⑦床下地パテ
すきまなどが大きくできた場合など、必要に応じて施工ください。
4袋入りなので6,203÷4=⑦約1,550円
⑧根太固定用ビス65mm
⑧約1,400円
⑨合板固定用ビス32mm
⑨約1,100円
⑩シームシーラー
切断したクッションフロア同士を接着するのに利用します。
⑩約940円
以上の①~⑨を合計すると
材料費合計=約42,250円/6畳となりました。
業者に依頼すると約180,000~200,000円/6畳かかりますので、DIYをする価値はあると思います。
それほど難しくはないので、一度経験してみるほうがよいと思います。
以上で①畳の撤去費・床の材料費の解説を終わります。
仕事の合間をみてのDIY作業は大変ですが、完成して、一度賃貸として入居が決まると、当分は毎月5万円程度は稼いでくれる「資産」=「自分のビジネス」となります。
他のみんなが遊んでいるときこそ、明るい未来を夢見て歯を食いしばってDIYを頑張りましょう!!
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